悩める足のニオイ、原因と対策を知って快適に過ごしましょう

COLUMN / VOL.5

「足がにおう」というと、何となく男性を想像してしまいがちですが、意外と女性でも足のニオイに悩んでいる方はいらっしゃるのではないでしょうか。
靴を脱いだとき、足からもわっとニオイがしたらもう大変! しかも、脱いだ後の靴も臭かったりしたら……。考えるだけで、困った状況ですよね。
ニオイの元となっているのは、なんとなく「汗」のような気がする……。でも、なんであのニオイになるのか、どうやったら効率的に対策できるのか、よくわからない……。そんなお悩みはありませんか?
今回は足のニオイのお悩みを解決できるよう、原因から対策までバッチリお伝えします。

1足のニオイは一体何が原因?

悩んでいる人が多い、足のニオイ。あなたは大丈夫ですか?靴を脱ぐシーンは意外と多いもの。
ライオンが行った「足のニオイ」についてのアンケートによると、「お座敷や新幹線、車など、靴を脱ぐこともある場で、自分や他人の足のニオイが気になったことはありますか?」という質問に対し、20〜50代の男女のうち、87%の人が気になったことが「ある」と答えています。
「他人の家に行ってブーツを脱いだ時に、足が臭くて困った」など、自分の足のニオイに気づいて困った経験がある人や、「仕事終わりの自分の足のニオイがとても臭いので、靴下の替えを常に持っている」など、ニオイ対策をしている人も。

しかし、自分より他人のニオイが気になったという意見の方が実は圧倒的多数。「映画館で靴を脱いでいる人のニオイが気になって集中できなかった」、「宴会場所がお座敷で隣の人の足のニオイが臭すぎて食欲がなくなった」、「友達と車で寝泊りをした時にあまりの臭さで目が覚めた」などなど、足のニオイの問題は想像以上に深刻です。
お座敷に上がる機会などで、他人に不快感を与えないように、「足のニオイ」対策、しっかり実行しておきたいですね。では、この足のいやなニオイ、一体何が原因なのでしょう。足のニオイの原因は、主に汗と雑菌です。
私たちの足の裏には、たくさんの汗腺があり、なんと1日にコップ1杯分ほどの汗をかいています。この汗自体は、分泌されたすぐ後は無臭なのですが、雑菌の繁殖で成分が分解されることによって、あのいやなニオイを発するのです。そして、靴の中は高温多湿になりやすく、雑菌が活発に繁殖するのにもってこいの環境。雑菌が繁殖しやすいことから、足はニオイが気になりやすい場所となるのです。

2足に汗を大量にかく原因

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私たちの体は熱くなると、体温調節をするために汗を出して体温を下げようとします。足の裏にも汗腺がたくさんあるので、体温調節を行うときには足の裏からも汗が出ます。
そのため暑いときに汗が出るのは誰にでも起こる自然な体の反応なのですが、足が冷えているのに汗をかくケースもあります。
特に暑いわけでもなく、リラックスをしている状況でも足汗が多いという方は、もしかしたら多汗症かもしれません。多汗症の主な原因は、交感神経が敏感に働いてしまっていることと考えられています。
交感神経は発汗を促す神経で、敏感になると発汗を促進します。そのため、ストレスや生活習慣により自律神経が正常なバランスを失うと、多汗症の原因となります。この多汗症には全身から多くの汗が出る全身性多汗症と、身体の特定の場所から大量の汗が出る局所性多汗症というものがあり、足汗だけがひどい場合は後者が考えられます。
もし心当たりがある場合は、専門医に相談することをおすすめします。

3足に汗をかきたくない!
対策方法はあるの?

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まず足に汗をかく理由は、身体の他の部位と同様に体温調節です。つまり体温を一定に保つことができれば足の汗も抑制できると考えられます。具体的には、暑いと感じる一歩手前で上着を脱ぐ、冷たい飲み物の入ったペットボトルでリンパ節を冷やしてクールダウンするなどが対策となります。
しかしもし正常な温度調節でなく、冷え性によって体温が低い状態でも汗が出る体質になっているのだとしたら、まずは冷え性を改善することが大切です。
足元をレッグウォーマーなどで温かく保つようにするほか、運動やマッサージ、半身浴で血行をよくすること、体を温めるショウガなどの食べ物を食べることなどが、冷え性対策につながります。
また、多汗症による発汗が疑われるのであれば、専門医に相談することをおすすめします。ご自身の足汗の原因をしっかり見極めて、ご自身にあった予防・対策をしてくださいね。

4足のニオイを予防する
習慣を取り入れよう

のニオイを予防するためには、食生活を見直すことが有効です。なぜ、食生活の乱れが足のニオイにつながるのでしょうか?
肉料理などに多い脂っこい食事には、動物性タンパク質や、脂質が多く含まれています。動物性タンパク質や脂質を多く含む食事は、私たちの体の代謝機能に影響すると言われています。また、皮脂や汗に含まれるタンパク質や脂質が常在菌の作用により酸化、分解されて不快なニオイにつながります。足のニオイを予防する上では、洋食などの脂っこい食事を減らして、さっぱりとした和食中心の食事にすることをおすすめします。

5手や足にだけ汗をかくときには
どうしたらいい?

手のひらや足の裏などだけに汗をかく局所多汗症。あまりにもたくさんの汗を手足にかくのでは、さまざまなシーンで困りますよね。しっかり対策を講じたいところです。
過剰な汗に対処するためには、汗を分泌させる交感神経の働きを正常にすることが有効です。そのためには、交感神経と副交感神経がそれぞれ適切に働くよう、自律神経のバランスを整えるようにします。
仕事モードとプライベートのオン・オフをちゃんと切り替えて、リラックスできる時間を持つようにすることで、副交感神経の活動が活発になり、交感神経の活動が抑えられて自律神経のバランスの乱れが軽減されます。こうして自律神経のバランスを整えることが、汗が過剰に出ないようにすることにつながるのです。
また、局所性多汗症で手や足に汗をかいたときには、汗拭きシートでさっと汗を拭き取ってしまうのもおすすめです。汗や皮脂、べたつきをしっかり拭き取れて、さっぱりした感じになるものもあります。

6足の蒸れの原因は○○だった

足の蒸れの原因は、汗と靴の中の環境です。
足の裏は、1平方センチメートルあたり300程度の汗腺が集まっており、手のひらや顔のようにエクリン腺が集中しています。加えて、靴の中の環境は空気がこもりやすく、湿気が溜まりやすい状態。パンプスやブーツの素材に多く使われている革などは通気性も良くないので、足汗の逃げ場がなく、靴の中にこもってしまうのは当然と言えるのです。

7蒸れやすい靴やブーツ、
汗とニオイ対策を怠らずに

急な飲み会、なんと場所はお座敷。
「あぁ、今日は靴を脱ぐ準備をしてなかったよ、どうしよう……」足の汗とニオイは、冬のブーツシーズンはもちろん、素足にサンダルで過ごす夏にも対策を考えておきたい問題。これだけで不安やストレスになり、ますます足汗が出てしまうことも……。こんなことになる前に、普段から靴やブーツの汗とニオイ対策をしておきましょう。
効果的なものをいくつか挙げるので、ぜひ参考にしてください。

・靴下を履く
素足やストッキングより、靴下を履いた方が足のニオイが気にならないと言われています。特に綿素材で5本指の靴下は、ニオイの不快度を下げるのにより高い効果があります。

・消臭インソールを利用する
靴やブーツに消臭機能のあるインソールを入れておくことも効果的です。インソールが汗を吸い込んでくれるので蒸れが少なくなる上に、消臭機能でニオイも軽減されます。

・靴やブーツを履いたら消臭スプレーをして数日休ませる
汗で蒸れた靴やブーツの中には雑菌が繁殖しています。履いた後はきちんと消臭スプレーでケアをして、完全に乾かしてから履くようにします。靴であれば1日で乾くものも多いですが、ブーツは完全に乾くまでに2日はかかりますので目安にしてください。

・フット用制汗デオドラント剤を使う
素足で履くサンダル。しかもサンダルの季節は暑く蒸れやすく、ニオイが気になります。素足+サンダルの場合には、フット用制汗デオドラント剤を使用してからお出かけすると、汗やニオイが軽減されます。

いかがでしたか?いずれも簡単にできる汗とニオイ対策です。ちょっとの工夫で快適に過ごしてくださいね。

8足のニオイ対策、基本は○○

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足のニオイ対策では、まず清潔さを保つことが基本。
バスタイムには足の指の間までよく洗い、お風呂から上がったら丁寧に水分を拭き取りましょう。足のニオイが気になるなら、指の間までしっかり乾燥させておくことが大切です。
外出先の化粧室などで靴下を脱いで足を拭くことができるタイミングがあるのなら、汗拭きシートで汗を拭き取るのがおすすめ。ニオイの元もしっかり拭き取れるシートを使うことをオススメします。

9なんでこんなに蒸れるの……?

ストッキングのニオイ対策法

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女性では毎日履く人も多いストッキング。蒸れやすいと悩んでいる人が多いのではないでしょうか。
蒸れているな、と思っても、一日中履き続けなければならないのが辛いところです。そしてストッキングが蒸れる原因も汗です。ストッキングは靴下と比べると吸水性が低く、また通気性も悪いため、足にかいた汗がストッキングの中に溜まってしまい蒸れてしまうのです。
しかし、ストッキングの素材を選ぶことで、蒸れを軽減することができます。ほとんどのストッキングの素材に使われているナイロンは、汗を吸収する素材ではないので蒸れる元になりますが、足裏部分だけ綿を使っているストッキングも登場しています。そういった吸水性が高かったり、通気性の良い素材のストッキングを試してみるとよいでしょう。

10夏だけじゃない、足のケア方法

ニオイや蒸れについてお伝えしてきましたが、これらの悩みを少なくするためには、日常的に足をケアしていくことが大切です。みなさんは、どのように足のケアをしていますか?
爪やかかとなどの角質、ムダ毛のケアなど、色々あるかと思いますが、中でも足のニオイ対策として日常的に心がけたいのは、角質のケアです。
角質は雑菌のエサになり、ニオイの元になってしまいます。
素足でサンダルを履く夏には、ケアをされる方が多いと思うのですが、冬はさぼりがちになってしまうこともありますよね。ケアを怠りがちな冬は角質が硬く厚くなりやすい上に、湿気のこもりやすいパンプスやブーツを毎日履くので、冬こそ角質をしっかりケアしておくと良いですね。

11靴も毎日ケアすれば完璧!

毎日履く靴はきちんとケアして雑菌の繁殖を防ぎましょう。
すでにお伝えしたとおり足のニオイのケアで大切なことは、足を蒸れさせないこと、靴を乾燥させることにより、雑菌の繁殖を防ぐことです。
パンプスやブーツなど靴を乾燥させるときに便利なのが重曹です。重曹を使い古しのストッキングや靴下、巾着などに入れてしっかりと口を縛ってから、乾燥させたい靴に入れて一晩置きます。そうすると靴の中の水分を吸収するため、靴の中の環境が整い、菌の繁殖も抑えることができ、ニオイの予防になります。
この重曹消臭剤は3か月くらい使えるので、2つ作って毎日履いた靴に入れて乾かす習慣をつけるとよいでしょう。

12まとめ

気になる足のニオイの原因と対策法はいかがでしたか?
足そのもののケアと靴のケア、足のニオイはその両方からアプローチして、できるだけ軽減させたいものですよね。
女性は、サンダル、ミュール、パンプス、ブーツなど、季節やシーンごとに色々なフットウェアを身につけます。お洋服をコーディネートするときには、フットウェア選びにも気合が入るもの。
たくさんの種類があるフットウェアは、おしゃれの幅が広がって楽しい反面、ニオイ対策を考えると単純に楽しいだけでなく、季節やシーンに合わせてそれぞれに対応しなければならないことが分かります。
ぜひ、今回ご紹介した対策法をお試しいただき、ニオイの不安に負けず、お好きなフットウェアで、楽しいお出かけをしてくださいね。

  • 五味常明ドクター 写真

    PROFILE

    監修者:医学博士 
    五味常明先生

    昭和大学形成外科等で形成外科学、および多摩病院精神科等で精神医学を専攻。患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる「心療外科」を新しい医学分野として提唱。ワキガ・体臭・多汗治療の現場で実践。わきがの治療法として、患者が手術結果を確認できる「直視下剥離法(五味法)」を確立。TVや雑誌でも活躍中。流通経済大学スポーツ健康学部、客員教授。